普段は毎日新聞の川柳コーナーの撰者をしている方が、都内の小学校で川柳教室を開いたそうで、大人川柳と子供川柳との違いをコラムで紹介しておいででした。まずは、記事に載っていた大人川柳を三つほど。

手のかかる夫と旅をする不覚
性格に飾り気ないが厚化粧
行く先のほぼ九割が見えてきた

まぁ笑えますが、ある種の大人の世界の共通項であり、どこにでも転がっていそうな笑いであり、綾小路きみまろさんのギャグのネタにも通じるものを感じます。対して子供川柳は、

ばぁちゃんのお腹(おなか)にパパがいたんだね(7歳)
がようしにゆめをかいたらはみだした(小4)
温度けい見てもう一度寒くなる(小6)

なんという鮮やかさでしょう‼

最初の句。この7歳の子は、いったい、いつのタイミングでこんなことに思い当たったのでしょうか?おばあちゃんと一緒にお風呂に入った時でしょうか?

二つ目の句。この子は、画用紙に何を書いたら、はみ出してしまったのでしょうか?
三つ目の句もそうですが、子供川柳は、決定的な瞬間の、決定的なココロの有様を、一瞬で切り取ります。ここにある一つだけ、他の場所には存在しない一瞬が、クッキリと焼き付けられています。

古来、日本では、長歌、短歌、連歌、俳句など、5と7の音韻の組み合わせで形成される定型詩が、人々の喜び、悲しみ、恋、遊びなど、様々な心情を綴ってきました。しかし、よく考えてみると、これこそが日本固有の長い歴史を持ったプレゼンテーションなのです。

川柳は、その中でも最も短い17音なので子供たちにも扱い易いですし、短いだけに凝縮度も高くなります。ジュニプレのプログラムの中に取り入れたら、面白いかな??