11月7日の厚生労働省の発表によれば、卒業して就職した若者の就職後3年以内の離職率が上昇しました。詳しい数字は、以下の通りです。

大学卒の場合 32.4%(前年比1.4%の上昇)
高校卒の場合 39.6%(同、0.4%の上昇)
中学卒の場合 64.8%(同、2.7%の上昇)

大学卒の場合で言えば、義務教育から高校、大学まで、長い長い教育期間を終えてようやく社会に出たというのに、たった3年のうちに、その3分の1が辞めてしまうのです。この調査では、辞めた後にどうなったのかが示されていませんので、辞めること自体が良かったのかどうかは不明ですが、3分の1という数には驚かされます。

筆者の経験で申し上げますと、高度成長が終わった後も、日本の企業には、まだまだ余力が残っていて、新卒者をユックリと時間をかけて丹念に育成することが可能でした。ところが、バブルとその崩壊、失われた10年、規制緩和と構造改革、さらにはリーマンショックと、打ち続く経済的困難の中で、そのような余裕は完全に消失しました。新卒者を手間暇かけて育てるなんて、とてもできない相談になったわけです。その結果として、「即戦力」が求めるようになります。けれども、卒業までの教育課程では「即戦力」は養えませんし、そもそも、会社ごとに求められる「即戦力」は異なるわけですから、どうしてもミスマッチが生じます。若者たちはそんな状況にいたたまれなくなり、3年もたてば3分の1が新たな飛躍を求めて次のチャンスにチャレンジする、、、そんな構図が目に浮かびます。

なぜこんなことをジュニプレのブログで書いているかと言いますと、今の小学生も、あと10数年すれば、この年齢層に達するからです。光陰矢の如し、10年なんて、あっという間です。

これからの10年で、社会の状況が大きく変化するとは考えられません。むしろ、今の傾向が助長されてゆくと考えたほうが良いでしょう。今から10数年後、その年齢になった「今の小学生」は、自分の能力(スキル)だけ(経験はまだありませんから)を頼りにして、困難な道を切り拓いて行かなければなりません。

私たちが「今の小学生」にしてあげられることは、その時を生き抜くための能力(スキル)を、今のうちに授けてあげることです。

そのスキルとしては、各専門分野での専門的な知識も必要でしょう。しかし、そういう狭い分野での専門知識は、先々の高等教育で修得すれば良いのです。それよりも前の段階で、もっと大切なことがあります。それは、「事実を正確に把握する能力」、「正しい論理展開ができる能力」「他者との間で上手なコミュニケーションを構築できる能力」の三つです。これらは、万一、使うコトバが英語になったとしても通用するという意味で「普遍的」な能力(スキル)です

小学生であるからこそ、プレゼンテーションという経験を通してこれらの能力(スキル)が大いに強化される、私たちはそう確信しています。